CapCutはスマートフォンやPCで手軽に縦型動画を編集できる人気のツールです。特にTikTokやYouTubeショート、Instagramリールといった縦型SNSコンテンツの制作において、その直感的な操作性と豊富な機能は初心者にとって強力な味方となります。本記事では、2026年5月時点のCapCut(最新安定版)を使った縦型動画編集の基本手順を、ステップバイステップで詳しく解説します。
CapCutで始める縦型動画編集:プロジェクトの準備と基本設定
CapCutを使い始める前に、まずはアプリの準備と基本的なプロジェクト設定を行いましょう。
1. CapCutアプリのインストールと起動
CapCutは、iOS/Android向けアプリストアから無料でダウンロードできます。PC版も提供されており、Windows/macOSに対応しています。今回はスマートフォン版を前提に解説を進めますが、基本的な操作はPC版も共通です。
アプリをインストール後、起動します。アカウント登録は必須ではありませんが、登録するとクラウドストレージの利用や、デバイス間でのプロジェクト同期が可能になります。
2. 新規プロジェクトの作成とアスペクト比の設定
アプリを起動したら、「新しいプロジェクト」をタップします。
💡 ポイント: 縦型動画は特にアスペクト比の設定が重要です。動画素材を取り込む前に必ず設定しましょう。
1. 「新しいプロジェクト」をタップし、編集したい動画や写真素材を選択して「追加」をタップします。
2. 素材がタイムラインに読み込まれたら、画面下部のメニューから「比率」を選択します。
3. 縦型動画の標準である9:16をタップして選択します。これにより、プロジェクト全体が縦型動画の形式に最適化されます。
4. 必要に応じて、画面をピンチイン・ピンチアウトして素材の表示範囲を調整します。
| アスペクト比 | 用途例 |
|---|---|
| 9:16 | TikTok、YouTubeショート、Instagramリール |
| 1:1 | Instagram投稿(正方形) |
| 16:9 | YouTube(横型)、一般的な動画 |
⚠️ 注意: アスペクト比を間違えると、動画が途中で切れたり、黒い余白が入ったりする原因になります。必ず最初に9:16に設定しましょう。
ステップ2:動画の編集と装飾
プロジェクトの準備ができたら、いよいよ動画の編集作業に入ります。CapCutには初心者でも使いやすい編集ツールが豊富に用意されています。
1. 基本的なカットとトリミング
タイムライン上の動画クリップをタップすると、編集メニューが表示されます。
1. 分割: クリップを分割したい位置でタイムラインカーソルを合わせ、「分割」をタップします。不要な部分を削除する際に便利です。
2. トリミング: クリップの端をドラッグすることで、クリップの開始点や終了点を調整し、長さを変更できます。
2. テキスト(テロップ)の追加
動画にメッセージや情報を加えるために、テキストを追加しましょう。
1. 画面下部のメニューから「テキスト」をタップします。
2. 「テキストを追加」をタップし、入力したい文字を入力します。
3. フォント、スタイル、エフェクト、アニメーションなど、豊富なオプションからデザインを選べます。特に「テキストテンプレート」は、プロフェッショナルなテロップを簡単に作成できるためおすすめです。CapCutには数千種類以上のテキストテンプレートが無料で利用できます。
4. テキストクリップをタイムライン上でドラッグして表示時間を調整し、画面上で位置やサイズを調整します。
3. BGM・効果音の追加
動画の雰囲気を盛り上げるBGMや効果音を追加します。
1. 画面下部のメニューから「オーディオ」をタップします。
2. 「サウンド」を選択し、CapCutが提供する著作権フリーの音楽や効果音から選びます。ジャンルやムードで検索できます。
3. 選択したサウンドをタップし、「+」ボタンでタイムラインに追加します。
4. オーディオクリップをタップして、音量調整、フェードイン・アウト、分割などの編集が可能です。
💡 ポイント: BGMの音量は、動画内の音声(ナレーションなど)よりも小さめに設定すると、聞き取りやすくなります。一般的に、BGMは-10dB〜-20dB程度に調整すると良いでしょう。
4. トランジションとエフェクトの適用
動画の切り替えをスムーズにしたり、視覚的な魅力を高めるためにトランジションやエフェクトを活用します。
1. トランジション: タイムライン上のクリップとクリップの間にある白い四角いアイコンをタップします。様々なスタイルのトランジションが表示されるので、動画の雰囲気に合わせて選択し、適用時間を調整します。
2. エフェクト: 画面下部のメニューから「エフェクト」をタップします。「動画エフェクト」や「ボディエフェクト」などがあり、動画全体や特定の被写体に特殊効果を適用できます。CapCutには数百種類以上のエフェクトが用意されています。
ステップ3:最終調整と書き出し
編集作業が完了したら、最終確認を行い、動画を書き出します。
1. 最終確認と微調整
動画全体を再生し、以下の点を確認しましょう。
- 誤字脱字はないか
- BGMと動画の長さが合っているか
- 音量のバランスは適切か
- トランジションやエフェクトは不自然でないか
- 動画のテンポは良いか
必要に応じて、トリミングやテキストの調整、音量バランスの再調整を行います。
2. 動画の書き出し(エクスポート)
最終確認が完了したら、動画をデバイスに保存します。
1. 画面右上の書き出しアイコン(上矢印)をタップします。
2. 解像度とフレームレートを選択します。縦型SNSでは、高画質である1080p (フルHD)、またはさらに高画質な4K、そしてフレームレートは30fpsまたは60fpsが推奨されます。
3. 「エクスポート」をタップすると、動画の書き出しが始まります。書き出しが完了すると、自動的にデバイスのギャラリーに保存されます。
| 設定項目 | 推奨値(縦型SNS向け) |
|---|---|
| 解像度 | 1080p (1920x1080) / 4K (3840x2160) |
| フレームレート | 30fps / 60fps |
⚠️ 注意: 4K/60fpsなどの高画質設定はファイルサイズが大きくなり、書き出しに時間がかかります。デバイスのストレージ容量や通信環境も考慮して選択しましょう。
縦型動画をさらに魅力的にするヒント
- AI機能の活用: CapCutにはAIによる自動キャプション生成や、背景除去、手ブレ補正などのAI機能が搭載されています。これらを活用することで、編集の手間を大幅に削減できます。
- CapCut Proの活用: CapCutの無料版でも十分な機能が使えますが、CapCut Pro(月額約1,280円、年額約12,800円 ※2026年5月時点の想定価格)にアップグレードすると、さらに多くのエフェクト、テンプレート、クラウドストレージ容量、高画質書き出しなどのプレミアム機能が利用可能になります。
- 継続的な学習: CapCutは定期的にアップデートされ、新しい機能が追加されます。アプリ内のチュートリアルや公式YouTubeチャンネルなどを参考に、常に新しい編集テクニックを学ぶことをおすすめします。
CapCutを使えば、初心者でもプロのような縦型動画を簡単に作成できます。本記事で解説した手順を参考に、ぜひあなたのアイデアを動画で表現してみてください。